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でおひでおのブログ

楽しい芸術生活。

「夕べ、神社で 入間しゅか詩集」(入間しゅか 澪標 2025)

目次に並んだ詩のタイトルを見ただけでも面白い。内容も面白いのではと期待してしまいます。
実際、そこここに言葉遊びが散りばめられていて面白い。そしてただ面白いのではなくて、そのユーモアはどこか乾いている。
さらにただ乾いているばかりではなく、その視線は物事の奥の奥まで進んでいって、終いには作者の頭の後ろに到達している、という深さを持っていると思う(「私を追う」という作品が正にそう)。
「私の指紋主義」や「黒川くんちのざぶとん」など好きなのはたくさんありますが、お薦めを一つ挙げるとすると「私の海の満ちる時」です。
この長い詩は、難しいことはよく分からないのですが、認識論や存在論が語られているようで、傑作中の傑作なのではないでしょうか。




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