でおひでおのブログ
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「ハナミズキ」(横尾憲孝)
小児科医としての作者の経験から紡ぎ出される十篇の詩。
病気の子供の死というのは、当事者でない限りはあまり普段考えたりはしないと思います。
それが詩を読むと、改めて確かにこの世界のどこかで実際に起こっていることなのだと胸に迫ってきます。
また、あぁこういうこともあるのかと、初めて気づかされる一篇もありました。
多くの人に読んでもらいたいですね。
それから少し話は飛びますが、子供の死の連想から、戦争などやっている場合ではないと強く思いました。
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読書
2025/05/04 21:19
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「絵画の歴史 洞窟壁画からiPadまで〈増補普及版〉」(デイヴィッド・ホックニー&マーティン・ゲイフォード 木下哲夫訳 青幻舎)
これは良い本でした。邦題は「絵画」となってますが、原題では「画像」ということのようです。それでもやはり絵が中心で、二人の対談が一冊になっています。
図版がとても多くて、これを観るだけでも価値があると思いました。初めて観るものも多かったです。
絵と写真(鏡やレンズ、カメラ・オブスクラなども含む)の関係についてかなりのページが割かれていて、この話題が一番勉強になりました。
現役の巨匠がこれだけ語ってくれるのはやっぱり刺激的で贅沢ですね。
読書
2025/04/19 22:12
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『詩集 目』(井上正行 文化企画アオサギ)
ほとんどが日常を題材にしているのですが(「日常」という詩もある)、日常を詩にしたというよりも、詩が日常を見るとこんな風に感じるのかも、というような詩だと思いました。
それから作品と同じくらい面白いのが、「あとがき」でした。詩集タイトルにもなっている「目」にまつわるちょっと信じられないような逸話や、詩作の裏側が垣間見られて大変興味深かったです。
略歴で美術館のキュレーターをされているのも気になりました。
読書
2025/03/23 21:18
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「ZOO」(湯村りす)
この詩集に「ZOO」という題の詩はない。そこで何故「ZOO」を詩集のタイトルにしたのか、ずっと考えていましたが、結局良く分かりませんでした。
確かに動物はたくさん出てきますが、それなら「動物図鑑」でもいいし(笑)、あえて「ZOO」にしたのは?動物といっても結局は人間のことで、人間は自らを檻に入れる存在だからでしょうか?
詩集は旅の記憶に満ちていて、「バリの匂い」が一番印象に残りました。バリに行ったことはないですが、バリの情景と少女の表情が目に浮かびました。
巻頭の「忘れもの」も好きです。
ただ困ったのは、お洒落そうなカタカナ語で意味が分からないのが多かったことです(笑)。
読書
2025/03/14 21:41
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「若きウェルテルの悩み」(ゲーテ 高橋義孝訳 新潮文庫)
有名でも読んだことのない本が沢山あって、これもその一つ。やっと読んでみました。
こういう悩みだったんですね。自分には余り共感できない悩みだった。発表当時も賛否両論あったそう。
しかしあれだけ悩めるというのは、ある意味羨ましいとも言えるかもしれない。
文庫本の裏表紙の説明文が全部ネタバレになってるのは止めて欲しい。あれでは興ざめだと思います。
読書
2025/03/02 21:57
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