メランコリックながらも心の芯には熱きものを秘めている、しかし全体としては諦念が感じられるが希望も少し残されている、そして最後は何だかあったかい、そんな複雑な味のする詩集だと思いました。
「ココア共和国」で読んで覚えている作品もいくつか、その中でも特に好きなのが「爪」。これは読む人それぞれの「おばあちゃん」を思い浮かべるのではないでしょうか。
「ゆめ」は全篇ひらがなでリズムよく夢について考察、こちらも一緒に考えます。
「いかり」。これは同感です。「静かにいかりましょう」。
「残酷図鑑」、「残りの1割」でありたいですね。
そして最後は表題作の「あたわり」。あたわりとは初めて知りましたが、北陸の方言で、運命とか宿命、巡り合わせ、だそうです。この詩にも「ばあちゃん」が出てきます。先人たちの教えを胸にそれぞれのあたわりを受け止めて生きていきたいものです。
装丁も良くて、僕は表紙の写真を使った絵葉書の特典をゲットしました(笑)。